【ウランバートル共同】モンゴル訪問中の天皇、皇后両陛下は9日、首都ウランバートルの小学生から高校生までが通う公立学校を訪れ、交流された。民族衣装を着た子どもたちが歌やダンス、伝統楽器「馬頭琴」の演奏を披露し、両陛下は笑顔で拍手を送った。
天皇陛下は馬頭琴を演奏したエネレルさん(12)に「何年ぐらい練習していますか」と尋ね、皇后さまは「将来は何になりたいですか」と話しかけた。ゲル(移動式住居)や簡易な家屋が集まる地区にある市第149番学校で、日本の資金協力で整備された。両陛下はパソコンを使う様子などを見て回った。
その後、医師の研修などで日本と協力する「モンゴル日本病院」を視察した。宮崎大に留学経験があり、がんを研究する医師バータルスレンさんに、陛下は「モンゴルでは、どのようながんが多いですか」と質問した。
9日午前は陛下単独で、日本の高等専門学校(高専)をモデルにした「モンゴルコーセン技術カレッジ」を訪れた。