【ワシントン共同】米ニュースサイト、アクシオスは9日、パレスチナ自治区ガザの60日間の停戦案を巡り、米国とイスラエル、カタール3カ国の高官が8日にホワイトハウスで協議したと報じた。カタールはイスラム組織ハマスとの交渉の仲介役。協議では、イスラエルが米国とカタールの求めに応じて軍のガザ撤収に関して譲歩し、合意に向け「重大な進展」があったという。
一方、訪米中のイスラエルのネタニヤフ首相は9日、米議会で記者団に「合意を望むが、あらゆる代償を払ってでもというわけではない」と語った。ハマスは声明で「イスラエルの強硬姿勢が交渉を困難にしている」と主張した。
アクシオスによると、8日の米イスラエル首脳会談に先立ち、米国のウィットコフ中東担当特使とイスラエルのデルメル戦略問題相、カタール高官が協議。カタール側は、イスラエルの軍撤収案は範囲が狭すぎるとしてハマスが拒否し、交渉が破綻する恐れがあると指摘していた。
イスラエルがその後、より広範囲から軍が撤収する案を提示し、合意の可能性が高まったとしている。