スウェーデンの乗用車大手ボルボ・カーのロゴ=2024年3月、ブリュッセル(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】スウェーデンの乗用車大手ボルボ・カーは14日、トランプ米政権の高関税政策や、一部車種の発売遅れにより、2025年4〜6月期決算に114億クローナ(約1750億円)の減損損失を計上すると発表した。

 ボルボは声明で、新型の電気自動車(EV)「ES90」について、米関税の影響により「現在は米国で利益を出して売ることができない」と説明した。ロイター通信によると、ES90は中国で製造されている。

 ボルボは5月には米国の関税強化に伴う市場の不確実性や、EVの需要減による経営不振に対処するため、事務系の従業員を中心に3千人を削減する計画を公表した。