石川県輪島市・中屋トンネル、珠洲市、能登町

 昨年の能登半島地震と記録的豪雨で損傷や土砂流入があった石川県輪島市の国道249号「中屋トンネル」と周辺の応急復旧工事が完了し、17日、車両の通行が可能となった。夏の観光や帰省が本格化するのを前に、輪島市中心部につながる主要道路が再開したことで、復興に弾みがつくと期待される。被災者からは「移動が楽になる」と安堵の声が上がった。

 午後1時ごろ、中屋トンネルが通行できるようになると、次々と車が入っていった。これまでは県道と市道を使い迂回する必要があった。輪島市門前町の橋本邦彦さん(78)は「迂回路は時間がかかるし、がたがたで運転しにくかった。通行できるのは助かる」と笑顔で話した。