【ニューヨーク共同】地中海国家キプロスの分断問題を巡る非公式会合が16〜17日、米ニューヨークの国連本部で開かれた。仲介した国連のグテレス事務総長は会合終了後、和平協議の再開に向け「進展があった」と強調。越境のための検問所開設などでさらなる協議が必要とも説明した。
非公開で行われた会合には、北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ国家承認)のタタル大統領、南側のキプロス共和国のフリストドゥリディス大統領が出席。トルコやギリシャ、英国からも代表が参加した。会合後、タタル氏は記者団に「平等な国際的な地位が確約されなければ、正式な和平協議は再開しない」と主張した。