絵本で紹介された助けを呼ぶクラクションの押し方
 絵本「ぶたすけのラッパ」(ポプラ社提供)

 車に閉じ込められたら、クラクションで助けを呼ぼう―。猛暑が続く中、子どもの車中置き去りを防ぐ「#たすけてブーブー」プロジェクトが、クラクションを鳴らして助けを求める方法を学ぶ絵本「ぶたすけのラッパ」を作成した。作者のやまざきひろしさんは「エンジンが切れていても多くの車でクラクションは鳴る。緊急時は鳴らしていいんだよと伝えたい」と訴える。

 絵本は頭についたラッパで大きな音を出しては周りを驚かせるブタのぶたすけが主人公。ある日、かくれんぼの最中、隠れていたバスの扉が閉められてしまい…。絵は人気絵本「パンどろぼう」シリーズで知られる柴田ケイコさんが手がけた。

 小さい子どもは熱中症リスクが高く、夏場の車中閉じ込めは命を落とす危険性もある。2022年に静岡県の認定こども園で通園バスに置き去りにされた子どもが熱中症で亡くなるなど痛ましい事件が後を絶たない。

 クラクションは力の弱い子どもではうまく音を鳴らせないことも多い。そこで絵本の巻末には「りょうてでおす」「おしりでおす」などの工夫例も紹介している。