ポーランド大統領に就任するカロル・ナブロツキ氏(右端)=1日、ワルシャワ(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】ポーランドで6日、反欧州連合(EU)、反移民派とされるナブロツキ大統領が就任した。トゥスク首相は親EUで、大統領と首相の政治的立場が異なる「ねじれ」状態が継続。大統領には法案の拒否権があり、トゥスク氏は引き続き困難な政権運営を強いられそうだ。

 ナブロツキ氏は就任宣誓式で「ポーランドがEUの一員でありながら、主権を維持することを望む国民の声になる」と演説。不法移民に厳しい姿勢を示し、欧州単一通貨ユーロの導入に反対した。ポーランドは独自の通貨ズロチを維持している。

 ナブロツキ氏は、愛国主義的な保守野党「法と正義(PiS)」が推した候補。