北陸新幹線の延伸ルートを巡り、大阪府の吉村洋文知事は6日、与党が進める現行の「小浜京都」と、滋賀県を通る「米原」を含む他のルートを比較検討するよう国に要望すると明らかにした。府庁で記者団に「一日も早い全線開業のためにも、比較検討のプロセスが必要だ」と述べた。7日に府幹部が国土交通省を訪問する。
府によると、要望書では延伸ルートに関する「さまざまな意見」が出ている状況を踏まえ、比較検討と関係者の合意形成による早期着工の実現を求める。吉村氏は米原ルートに関する費用面の基礎情報がないと語った上で「出てくれば議論の土台が整う」と強調。国による情報開示が必要との認識を示した。