カメラのフラッシュに照らされる中、約15秒間にわたり、深々と頭を下げた。迫田裕治警視総監は7日、大川原化工機冤罪事件の検証結果公表を受け、記者会見で謝罪した。事件の捜査当時、報告を受けていた警察庁外事課長だったことを問われると「責任は私にもあると考える。じくじたる思いだ」と述べた。
会見は警視庁本部11階の一室で開催され、約60人の報道陣が詰めかけた。午前10時半ごろ、迫田総監は黒っぽいスーツに濃紺のネクタイ姿で入室。自ら会見に出た理由に質問が及ぶと「個人としても長く公安外事警察部門での勤務経験があり、本件にもさまざまな立場で関与してきた」と答えた。