中部運輸局は7日、岐阜県多治見市を走行する乗り合いバスで運転手が車いす利用者の乗車を拒否し、道路運送法違反に当たるとして運行する東鉄アシスト(同市)の車両を30日間の使用停止とする行政処分を出した。
運輸局によると昨年11月9日、同社が運行する「ききょうバス」で、車いすの男性が乗車しようとした際、運転手が車いす用の昇降機の使い方が分からず、独断で断っていた。男性が2日後、運輸局の意見箱に投書し発覚した。
同社によると、男性から連絡を受け、その日のうちに謝罪したという。担当者は取材に「指導不足だった。今後は乗務員への教育を徹底する」と話した。処分で運行ダイヤに影響はない。