「洋上慰霊」の船内で、北方領土の元島民と交流する伊東沖縄北方相(右)=7日午前、北海道根室市の根室港沖

 北方領土・国後島の周辺海域で7日、四島の元島民らが船上から先祖を弔う「洋上慰霊」が実施され、伊東良孝沖縄北方担当相が昨年10月の大臣就任後初めて参加した。伊東氏は下船後、報道陣の取材に応じ、ロシアのウクライナ侵攻の影響などで中断が続く北方墓参について「政府として再開を最優先に取り組む。日ロ関係の再構築を図らないといけない」と意欲を示した。

 墓参はビザなし訪問の枠組みの一つ。2019年度まで実施されていたが、20、21年度は新型コロナウイルスの影響で見送られ、22年度以降もウクライナ侵攻を巡る日ロ関係の悪化を受けて再開できていない。