日本原子力発電は8日、東海第2原発(茨城県東海村)で2月に中央制御室の制御盤で発生した火災の最終報告を公表した。大容量のヒューズに交換したことで回路が保護されない状態になり、社員の操作ミスで通電状態が続いた結果、抵抗器に異常発熱が生じ、炎と煙が出たと推定した。

 原電によると、火災は2月4日に発生。制御盤から現場の弁の動作確認中、こぶし大の炎と煙が出たため、消火器で消した。放射性物質の漏えいはないとしている。

 再発防止対策として、現場経験が豊富な本店や敦賀原発(福井県敦賀市)を含めた社員と協力会社で構成する火災撲滅推進チームを編成し、現場の安全確認をするという