【カイロ共同】パレスチナ自治区ガザで物資を配給する米イスラエル主導の「ガザ人道財団」を巡り、国境なき医師団(MSF)は7日、即時解体を求める報告書を発表した。財団の配給所周辺では、殺到する住民へのイスラエル軍の銃撃が相次ぎ死傷者が続出している。MSFは「組織的殺害が行われており非人道的だ」と強く非難した。

 財団は従来の国連主導の物資配給に代わり、5月下旬から活動を開始。報告書によると、6月7日から7月24日の間、ガザ南部にあるMSF運営の二つの診療所に財団の配給所周辺から1380人が搬送された。うち28人は搬送時点で死亡した。