署名を呼びかける平野フミ子さん(左)=8日午後、熊本市

 北朝鮮拉致被害者の増元るみ子さんらが鹿児島県の海岸に出かけ、消息を絶ってから12日で47年になるのを前に、姉の平野フミ子さん(75)=熊本県八代市=と支援者らが8日、被害者の早期救出を求め、熊本市内で署名活動を行った。平野さんは「絶対に妹に会いたい。妹に会うまでは諦めません」と訴えた。

 支援団体の「北朝鮮に拉致された日本人を救出する熊本の会」などが開いた。支援者らは通行人に声をかけ、チラシを渡した。200筆以上の署名が集まり、近く政府に提出する。

 署名に協力した熊本県合志市の高校生溝上文音さん(17)は「関係ないからスルーするのではなく、自分にできることをしたい」と語った。