羅臼岳登山口に向かう捜索隊=15日午前4時43分、北海道斜里町

 北海道警などは15日、知床の羅臼岳(1660メートル)で登山中にヒグマに襲われ行方不明になった男性の捜索に入り、襲われた現場の登山道から南西方向に数十メートル離れたやぶの中で、男性のものとみられる財布や血痕のついたシャツを発見した。その後、周辺でヒグマの親子計3頭に遭遇し、親グマ1頭を駆除。子グマ2頭は逃げた。男性を襲った個体かどうかは不明。

 道警によると、同日午後1時ごろ、ヒグマ3頭に対し、ハンターが計4発発砲した。

 やぶの中からは、男性のものとみられる腕時計や帽子も見つかった。付近の樹木や地面には、血痕が複数残され、樹木の血痕は引きずった状態だった。