15日午前、閉鎖された羅臼岳の登山口から入山する捜索隊=北海道斜里町

 北海道警斜里署は16日、知床の羅臼岳(1660メートル)で友人と登山中にヒグマに襲われ死亡した東京都の会社員曽田圭亮さん(26)の死因が、全身多発外傷による失血だったと発表した。署によると、ヒグマにかまれたり、引っかかれたりしたような跡が複数あった。

 曽田さんは14日午前、標高550メートル付近の登山道で襲われ、15日午後、襲撃場所から約200メートル離れた山の斜面で発見された。近くにいたヒグマの親子3頭は、いずれもハンターが駆除した。