警察庁は20日、7月20日投開票の参院選での違反取り締まり状況を発表した。投票日の30日後に当たる今月19日までに56件で62人を摘発し、このうち5警察では選挙運動用のポスターを傷つけるなどの公選法違反(自由妨害)容疑で7人を逮捕した。摘発件数は2022年の前回参院選の同時期と比べて10件増加。摘発人数は10人増え、逮捕者数は同じだった。

 内訳は、他人に成り済まして投票する詐偽投票が前回から15件増え、20件で最多だった。自由妨害が17件で2番目に多く、選挙期間中、インターネットに参院選候補者の殺害を示唆する投稿をしたとして、30代の男を逮捕した事案もあった。