相模原市の下水道工事現場で昨年9月、作業員2人が流され死亡した事故で、相模原労働基準監督署は25日、現場作業員に避難を呼びかける警報の手段を周知していなかったとして、労働安全衛生法違反の疑いで、元請け会社の三伸建設(同市)と同社の現場監督で40代の男性を書類送検した。
書類送検容疑は昨年9月19日、相模原市中央区陽光台3丁目の下水道工事現場で、非常時には直接作業員に声かけして危険を知らせる運用に変更していたのに、周知していなかった疑い。
労基署によると、トランシーバーとサイレンで危険を知らせる手はずだったが、事故前々日に一部の機器に異常があることが判明し、警報の手段を声かけに変更していた。