日本競馬最大のヒーローであるオグリキャップを笠松競馬の再整備にどう生かすか。昨年の飛山濃水杯(オグリキャップ記念トライアル)を制覇したフクノユリディズ(兵庫)と井上幹太騎手ら。今年は4月29日に行われる                

 「キレイさよりもレトロ感を残して」といった声がネット上で相次いだ。

 オグリキャップがデビューする前から通い続けてきた笠松競馬場。その居心地の良さ。足を一歩踏み入れれば、雑踏のようなにぎわいと、のどかな田園風景が広がっていた。仕事での人間関係もない開放感があり、ホッとできる空間。昭和、平成には「走るドラマ」の熱戦、お客さんたちの親しみを込めたやじ、庶民的な食堂街、場立ち予想屋の活気にあふれていた。令和になっても、馬券おやじから若いウマ娘ファン、家族連れまで幅広い来場者が楽しめる総合レジャーランドとして人気を集めている。

 オグリキャップという日本競馬界最大のヒーローが育った聖地。デビューしたのは昭和62年5月で、63年1月の「笠松卒業」まで、現存する内馬場パドックを歩き、スタンド前のダートコースを10戦も走った(8勝、2着2回)。

 再整備では、オグリキャップ聖地としての「昭和レトロ感」を体感できる景色をどこまで残すことができるかが注目される。スタンドなど老朽化したからといって単純に新しくすればいいというものでない。「守り神」でもあるオグリキャップの多大な功績に報いるためにも「笠松遺産」として原風景を保存できるといい。ウマ娘効果もあってオグリキャップの「観光資源」としての集客力は素晴らしいものがあり、地元・笠松町や岐阜県をも活気づかせてくれている。

1980年、ファンで埋まった東スタンド前。ゴールを目指して人馬の熱戦が繰り広げられていた

 今回「再整備ゲートイン」として特集したのは「ここは新しく、あれは残して」と願う笠松愛あふれるファンたちの声を、少しでも届けられればとの思いからだ。名古屋競馬場は弥富移転でコンパクト化、園田競馬場はブランド戦略で魅力アップを図っているが、それに対する評価はどうなのか。競馬場サイドの理念が先行し、ファンの思いは反映されていないようにも感じたからだ。

 笠松競馬場の再整備事業は本年度、基本計画の策定が進められる。現在の入場者数を前提に観客席は東スタンド側に集約の見込み。パドックはコース外への移設が検討され、スタンド下も候補地に。オグリキャップや昭和レトロを生かし、ご当地グルメが人気の飲食店は残し、西側には屋外イベント広場を整備する方向だ。

 ■デジタル化が進んでも、生のレースが消滅することはない

 ファンたちが馬券を買ってライブやネット越しにレースを観戦し、人馬を応援することで競馬場の運営は成立する。インターネット投票が92%(笠松競馬)も占めるこのご時世だが、競走馬と騎手はネット上でレースを行っているのではなく、現存する競馬場のコースを命懸けで疾走しているのだ。

 どんなにデジタル化が進んでも、公営競馬で生のレースが消滅することはない。それだけに競馬場へ実際に足を運んでくれるアウトドア派の声を大事にする「ファンファーストの再整備」が求められている。場内での熱いライブ感をネット越しのファンにも伝えることで、人馬の応援とともに馬券の購買意欲をかき立てて競馬場の繁栄にもつながる。

ラストラン有馬記念を制覇し、笠松競馬場での引退式には3万人以上のファンが場内外を埋め尽くした=1991年1月

 「オグリの里」は競馬場関係者からも「読んでますよ」と声を掛けられることがある。基本構想の策定は進められるが、リニューアル工事は一方通行でなく、双方向でファン目線での要望も取り入れていただきたい。

 レースの主役は競走馬であり、騎乗するジョッキーである。笠松競馬の魅力について深沢杏花騎手は「馬がすごく近くで見られる競馬場で、迫力あるレースが展開されます。お客さんが多いといつも以上に乗っていて楽しいし、張り切ってレースができます」とアピール。ファンを大切に思う現役ジョッキーの言葉には説得力がある。

 100億円規模の事業費は名古屋競馬場の移転・新設での費用を目安にしているが、笠松ならではの独自色を打ち出せるかどうか。キレイになるだけでなく、オグリキャップがデビューした聖地として「昭和レトロ」の雰囲気を味わいたいというファンはすごく多かった。

 笠松競馬場の再整備は、全国の笠松ファンからも注目を浴びており、オグリの里のX(旧ツイッター)などにさまざまな意見や要望があった。スタンド、パドック、オープンスペース、飲食店などの将来像について、寄せられた熱いメッセージを一つ一つ紹介させていただきます。

中央スタンドは、ゴールまで残り100メートル地点の清流ビジョン前にある。三つあるスタンドでは最も古く「歴史遺産」としても価値が高い

 ■専門家「中央スタンドは国の登録有形文化財にできるほどの価値」

【スタンド】
 お客さまエリアの再整備で、ファンたちは観戦する最重要拠点であるスタンドをどうしてほしいのか。

 日本近代史・文化史や街歩きの専門家として、大阪大学総合学術博物館教授で「ブラタモリ」にも出演された船越幹央さん は、中央スタンドの歴史的・文化的価値の高さを指摘された。「ウマ娘シンデレラグレイ」にも登場した老朽化したスタンドだが、深掘りした貴重なご意見でもあり、詳しく紹介したい。

 ☆「本当に昭和レトロを残してほしい。いまスタンドは三つあるけど、古い真ん中はぜひ残してほしい。飲食店はそのままというのは素晴らしい案。パドックは近くで見られるのがありがたいですね。ほんとに、いまの古き良き笠松の雰囲気を維持してもらいたいです。昭和レトロは若い世代にも刺さるでしょう。なので中央スタンドは『オグリキャップ・メモリアル』として残したい。国の登録有形文化財にできるほどの価値があります。甲子園も古い銀傘を残してアルプス席へ伸ばす計画。笠松の歴史は未来を輝かす資産として活用できます!」

中央スタンド内にあった喫茶・軽食(笠松競馬場喫茶部)。昭和の時代にはいつも超満員だった

 「中央スタンドは耐震補強して未来へつないでほしい。旧喫茶部なども、園田のミュンヘン(老舗洋食店)みたいに再活用すればすてきです。また、歴史ある笠松町と競馬場の歩みを伝える展示室はどうでしょう? 広い視点から競馬場の社会的価値を再考し、笠松が先頭になり発信を!」

 「笠松競馬場、昨日もにぎっていてうれしい。改修計画では、東スタンドは高層化して収容力アップ、中央スタンドは『笠松のシンボル』『メモリアル』として美装化して再活用。西側を地域の方も利用できる広場にすればいいと思います。パドックは(コースの)内側でも大丈夫! ファンの声をぜひ聞いて整備に役立ててほしい。笠松は、誰もがくつろぎ交流できる『サードプレイス』(職場や家庭と違う第3の居場所)を目指すのがいいです。そこに地域内外の人々が集う。特に僕のような外の人は、笠松や岐阜の『関係人口』になり、地元を応援します。よその模倣でない、既存部分を生かした『どこにもない』場所を!」

廃業後も最近まで掲げられていた笠松競馬場喫茶部のメニュー板。カツカレーは800円。再整備で「昭和レトロ喫茶部」として復活を願う声もある

 ■「レトロ部屋『競馬場喫茶部』再稼働したらどうか」

 ☆「昭和レトロを生かした再整備という趣旨でしたら、それこそスタンド内に『競馬場喫茶部』とかいう格好のレトロ部屋とかが持て余されているので、あそことかリフォームで再稼働したらどうですかね」

 ※ノスタルジックな中央スタンド。かつて2階には喫茶部など食堂2店、立ち食いのきしめん店などが並んで繁盛していた。今は「廃虚」のようなたたずまいになってしまったが、スタンド2階には馬券売り場や湯茶サービスもあり、最も古くて最もにぎわったスタンドだった。2018年7月には、大型の清流ビジョンでFC岐阜戦のパブリックビューイングも行われた。中央スタンドで大勢のサポーターが観戦し、声援を送った。笠松競馬とFC岐阜のコラボイベントは昨年も行われた。今年のFC岐阜はオグリキャップのような勝負強さを発揮。J2、J3の100年構想リーグでは、EAST-Bグループ2位と好調さをキープしている。

2018年7月、笠松競馬場内の清流ビジョンで行われたFC岐阜戦のパブリックビューイング。中央スタンドで大勢のサポーターが観戦し、声援を送った

 ■「オグリの時代からあるスタンドなくなるのは寂しい」「デザインは今のままで、貴重な昭和遺産」

 ☆「競馬もウマ娘も好きな身からすれば、実馬オグリの時代からある笠松競馬場のスタンドがなくなってしまうのは少し寂しさもある。ただ何度か現地に行けば分かるが、さすがにそろそろ建物自体に限界がありそうだし、災害なんかで物理的につぶれてしまうのは最悪なので、やむを得ない気持ちもある」

 ☆「すでに行われていると思いますが、観戦スタンドの夏場の暑さ対策ですね。いわゆる屋根からの直射日光では、ミストを散布して見る方も安心して観戦できる環境づくりをお願いします。これまでの笠松競馬場の良さを生かしつつ将来の整備へつなげていく。今の競馬ブームがいつまで続くか? 笠松らしさと持続可能な運営との天びんだと思うけど、なにとぞ再整備は無理をせず明るい競馬場整備へと進んでほしいなあ」

 ☆「100億円かけるのはいいのですが、デザインは昔のままの現状維持であえてボロボロにしていただいて、中身は最新式というふうにはならないだろうか。見た目は昔のままでも何も変わらないっていうのがいい。食堂はあのままがいいなあ。変にきれいになると良さがなくなるような気がする」

 ☆船越教授(大阪大学総合学術博物館)「この意見に賛成です。スタンドの耐震補強等はいいと思うけど、見かけは今のまま残してほしい。あえて言えば『レトロな昭和風』の競馬場を維持し、他場にない価値として売りにする。中央も地方もどこも同じになるなか、スタンドや食堂など、笠松ならではの時間が醸し出す雰囲気は大切にしてほしい」

 ☆「そうです、昭和感は残してほしいですよね」
 ☆「全力同意です。笠松はとってもすてきで貴重な昭和遺産ですよね」
 ☆「確かにです。そんなお金あるなら駐車場を確保してほしいけど」
 ☆「分かります。名古屋はきれいなので何となく行く気になりません」

中央スタンド2階に残っている馬券の発売窓口

 ■「馬券を買いやすいよう、発売機の増設を」

 ☆「昔はスタンドの2階に馬券売り場があったんですよね。今は特別観覧席などにしか発売機がないので、2階の奥にも発売機を設置して馬券が買えるようにしてほしい。スタンドから階段を下りて馬券を買って、また階段を上って戻ってくるのは時間がかかるし、体力的にもかなり大変です」

 ☆「大みそかの開催に行きましたが観衆が多く、笠松だけでなく他場開催の投票のため、発売機に長い列ができていた。馬券を買えない人もいたから、スタンド改修と合わせて笠松限定、他場限定の発売機設定や、設置台数・配置を検討すべきかと」

 ☆「2階の未使用ゾーンはできるだけ雰囲気を残しつつ、馬券の発売機を置くとかどうでしょうか。あの競馬喫茶ルームも復活してほしいです」

 ☆「なかなか興味深い記事。西、中央スタンドがなくなると、例のウイニングライブステージもなくなっちゃうんだろうか? そして東スタンドまではわりと歩くけど、パドックは残してほしいな」
 ☆「スタンド縮小はウマ娘イベントとかやらなければいっぱいにならないし、妥当かな。パドックをコース内側から変えるのは、まあそらそうね。売店そのままも英断」

 ☆「ナイターや薄暮開催できるような照明設備ほしいです。周辺地域との兼ね合いもありますが」
 ☆「快適な新施設にも古き良き時代感を残す新しい笠松競馬場が楽しみです」
 ☆「ピカピカの名古屋競馬場もいいですが、久しぶりの笠松競馬場はやっぱり味があって、しびれますね! 大好きです!」(名古屋競馬の厩舎スタッフ)

日本での競馬場ではここだけ。笠松名物の内馬場パドックは移設されるのか

 ■「内馬場パドックは笠松の自慢」「コース外に移設されたら馬たちの暑熱対策も」

 【パドック】
 日本唯一で笠松名物でもある内馬場パドックは、外ラチを越えてどこへ行くのだろうか。東スタンドにいたファンからは「今のままでいい」という声も根強かったが。

 ☆「内馬場パドックは笠松の自慢だと思う。移設しても広いパドックが造れなかったり、費用がかさむならこのままでいいと思うが…。競馬関係者は移設賛成派の人の方が多いのかな?」

 ☆「難しいですよね。経年劣化を考えると中央スタンドがヤバそうだし。ただ中央スタンドつぶして、西スタンドと東スタンドの間にパドック移動となると、パドックへの馬の動線が確保できない」

 ☆「パドックがコース外に移設されれば、笠松競馬場が無双する。ウイニーを先頭にお馬さんたちが順にトコトコ歩いて入場してくる姿もすてきだったけど、馬たちの暑熱対策も併せて進みますように」

 ☆「確かにそうなると笠松競馬が無双しますね、きっと! 馬に優しく、環境にも優しい、そしてパドックもコース外となる100億円事業の完成が楽しみですね」

 ☆「シングレが完結ではなく、完走と書いてたのファン目線分かってて好き。唯一無二のコース内側にあるパドックの移設も寂しいけど、スタンド下なら影もできて夏場の馬の負担を少しでも軽減できそうだから有りか」

 ☆「パドックの場所が変わる? もっと近くで見られたらうれしいかなあ。あの微妙に遠いのもなんか面白かったけど。飲食店そのままってのはいいね!
 金沢や園田の飲食店とかも昭和レトロ感あって好き」

 ■「家族で楽しめ、観光客向けの明るい施設に」

 ☆「できれば以前のように開催日には毎日誘導馬がいるようにしてほしい。パドックは両親と子どもら家族で楽しめる『動物園的なもの』になるのもいいかな。本場は逆立ちしてもネット売りにはかなわないでしょうから、できるだけ古いファンを排除しないで、ある程度観光客向けにした明るい施設にするのがいいのかなと」

 ☆「結構大規模にやるんやな。パドック移設はまあ、あれはあれでと思う部分と、やっぱり遠くて見ても何も分からんってのがある」
 ☆「特別観覧席のある部分にパドック移動だとスタート地点に近いが、ゴールで見たい人が何往復も…」
 ☆「笠松のスタンド改修はかなり変わるみたい。名物の馬場内パドックも外に移して近くで見られるようになるかも」
 ☆「パドックの位置も変わっちゃうんだ。あの古き良き建物も好きだったから寂しい」
 ☆「圧倒的にパドックを近づけてほしい」

オグリキャップなどの競馬グッズが並んでいた笠松愛馬会の売店。場内に常設のグッズ専門店はなくなった

 ■「子どもの遊び場やキッズルーム充実を」「オグリキャップグッズ販売を」

 【オープンスペース、飲食店】
 西スタンドなどが撤去されれば、屋外イベントのためのオープンスペースが広々となる。広場や飲食街などとしての活用法も注目される。

 ☆「子ども向けの公園はありますか。子どもの遊び場やキッズルームを充実させてもらえると親子連れが行きやすいです。キレイさよりもレトロ感を残してもらいたいです」
 ☆「グッズ売り場を常設してほしい。大きいレースの時とかだけ営業でもいいから。何とかオグリキャップグッズの販売を」

 ☆「思った以上に大規模にやるんですね。飲食店はそのまま残した方がいいでしょうね。旧名古屋競馬場が弥富に移転した時に『食堂はないのかな』と聞いていた人を多く見ました。名古屋競馬場の改善点を見つけ出して、それを笠松競馬場に生かすようにすればよいかも」
 ☆「これは朗報! 名古屋競馬場の食堂はなんか味気ないです。中京競馬場くらいまでやってくれればいいですが。中途半端なリニューアルは雰囲気も無くなるし、内容もイマイチというどっちつかずになりそうです。大きいレースの時とかだけの営業でもいいから、グッズ売り場を常設してほしいです。そしてなんとかオグリキャップグッズの販売を。駐車場からの通路も何とかしてください」
 ☆「飲食店はそのまま!やった! 笠松の串カツとどて飯、マジでうまいんだよー!」

東スタンド・キッズルーム前通路のコンクリート床には「猫の足跡」が点在。55年ほど前の補修工事で、コンクリートが乾く前に迷い込んだ野良猫が足跡を残した名物遺構

 ■「キッズルーム前にある猫の足跡も残してほしい」

 ☆「今の第1駐車場から競馬場へ土手の道路を踏切を越えて歩くのは危ないです。先日もお年寄りが踏切で足を取られて転倒していました。大きな事故が起きる前に何とかしてほしいと思います」

 ☆「第1駐車場からの踏切は危ないですよね。日曜日に行ったら(中央スタンド内にある)競馬場喫茶部の所の表示がなくなってた!(スタンドからの)入り口上の『喫茶・軽食』はすでに塗られていた。ただあそこは『笠松遺産』としてそのままにしてほしい。あとキッズルーム前のコンクリ床にある猫の足跡は残してほしい。経年劣化も否めないので安全に変えてくれれば良いけど、きれいすぎもヤダー!」

 ☆「昭和レトロ生かすっていいな。入場者、前年度比44.6%増。このアドバンテージを生かした改装となると飯屋はそのまま。競馬史関係の展示の充実。階段は急すぎるので何とかしてくれーになるかね」

昭和レトロ感が漂い、お客さんに人気の飲食店。再整備事業でもおいしさと安さはそのままで

 ■「オグリキャップ記念館できたらうれしい」「飲食店はあの雰囲気だからこそ串モノがうまい」

 ☆笠松に行ったら、ドテとみそ串カツと大判焼き食べて、スタンドから名鉄電車、左手の岐阜基地から飛び立つ戦闘機を見るのが楽しみな昭和のオバサンです」

 ☆「おでん屋は好きだけど、イベント時の混雑を解消してください。オグリキャップ記念館ができたら、おじさん世代はめちゃめくゃうれしいけど、アニメファンとの共存を考えて。隣にアンカツ記念館も造って。パドック撮影できないの困る。名古屋並みの近距離にして」
 ☆「飲食店は今まで通りボロくて値段が昭和のままにしてほしい。新しくするのは良いけど、あのボロい雰囲気だからこそ串モノがうまいというのはある」

 ☆「10円入れると少し前後に揺れる子供向けのシンプルな遊具や木馬などを楽しめるといい。家族連れで来て、子供たちがゲームコーナーで遊び、親が競馬を楽しめるような場所だったらいいなと」
 ☆「理想は、競馬場内に以前存在していた笠松競馬関連のグッズショップがあるといいのですが。なかなかそれは現状難しいのかもしれませんので、笠松競馬に関連したガチャガチャを大量に置くようにしたらどうだろうか」

 ☆「飲食店はそのまま、これは朗報です」
 ☆「守られた! よかったー」
 ☆「笠松の食事はこれが最大の魅力なので」
 ☆「ついででいいから、オグリ像のとこに屋根をつけてほしいな」
 ☆「駅からの動線も何とかしてほしいよね。横断歩道のところとか」
 ☆「第1駐車場と競馬場間の歩道の整備を切に希望します」

「ばんえい」が行われている帯広競馬場内の一角には資料館もある。名馬の写真、オリジナルグッズ、著名人の色紙など貴重な資料が常設展示されている

 ■帯広競馬場に資料館、名馬の写真や著名人の色紙などを常設展示

 「ばんえい」帯広競馬場を訪れた時、興味深く見入ったのが場内の一角にある資料館。名馬の写真、オリジナルグッズ、著名人の色紙など貴重な資料が常設展示されていた。名馬、名手の里・笠松にもこんな資料館があったらいいなと感じた。

 以前、西スタンド2階休憩所ではオグリキャップ写真展が常設されていたこともある。オープンスペースを活用するなら名馬、名手の里をアピールできる「オグリキャップ記念館」を整備していただきたい。ライデンリーダー、ラブミーチャンら歴代名牝たちやアンカツさんらの活躍も回顧。やはり「オグリキャップ・メモリアル」として常設することは、聖地・笠松競馬場の使命だろう。オグリキャップ記念のダートグレード競走復帰とともに、地方・中央を結ぶ「懸け橋」となるといい。

2024年3月、白毛馬アオラキの返し馬に熱視線を送るラチ沿いの若いファンたち

 ■「オグリキャップがいた時代の空気感や、今の温かい雰囲気が残ってくれたら」

 【ウマ娘ファンの声】
 ウマ娘ファンとみられる若者らからも改修に対して熱いエールが送られた。

 ☆「おおむねリニューアル案についてはこれでいいんじゃないかなって思っているし、グルメも雰囲気・味含めてこのままでも良いかなって。レースはやっぱりダートグレード競走とか中央との交流重賞とか増えてくれたらいいなと思います」
 ☆「競馬場経験が少ない中、以前笠松競馬場に行きました。のほほんとした雰囲気でいいなが第一印象でした。笠松の町の歴史、海外から来る方へのちょっとした配慮、あえてレトロにしちゃうとかでも面白そう」

 ☆「笠松競馬場は今のままでも十分に最高な場所だと思っています! オグリキャップがいた時代の空気感や、今の温かい雰囲気がそのまま残ってくれたらファンとして一番うれしいです。無理にリニューアルせず、今の良さを大切にしてほしいなと思います」
 ☆「建屋がきれいになるのはうれしいのですが、やはりグルメの串カツやドテなど名古屋めしのお店は残してほしい。あとは今の建物ができた頃とは夏の暑さが桁違いなので、お馬さんもファンも暑さ対策ができる仕組み・工夫をしてほしい」

 ☆「そういやグッズショップあらへんな。何かしらあればいいな」
 ☆「オグリ うん、これなら引退式を笠松でしても大丈夫そうだ」
 ☆「我らウマ娘ファンのハズレ馬券がオグリの故郷の改修に使われるぞ!」

 笠松ファンの皆さん、さまざまな貴重な提言ありがとうございました。お客さんたちの声を再整備事業に少しでも生かしていただければ幸いです。

ぎふチャンラジオの新番組「亜咲花と満ちゃんのかさっCiao!」がスタート

 ■「亜咲花と満ちゃんのかさっCiao!」でも「レトロで親しみやすい」とアピール

 ところで、ぎふチャンラジオ新番組として笠松競馬の魅力を熱く語り合う「亜咲花と満ちゃんのかさっCiao!」がスタート(第2・第4土曜日午前11時~11時10分)。笠松競馬の魅力について「変わらない良さが詰まっている。改修工事できれいになるが、レトロで親しみやすい競馬場。フレンドリーで家族連れでも来られる。お馬さんとの距離が近く、ジョッキーの顔も近くで見られる」「お店のご飯がおいしいし、駅からも歩いて近く、四季折々の風景が楽しめる」と2人は猛アピール。

 笠松競馬場での名実況、パドックやイベント進行でもおなじみの長谷川満さん(レーシングアナウンサー)。かつては岐阜放送ラジオの高校野球実況や深夜番組のパーソナリティーとしても活躍された。地元ファンにはうれしい古巣復帰でもあり、新たな展開も期待できそうだ。初めての競馬場ライブが笠松で夢がかなったという亜咲花さんとの名コンビ。替え歌「走れダート競馬」のごとく、時には「突っ走れ、満ちゃん」?と細身の体に愛のムチを入れられながら、笠松競馬をより盛り上げていただきたい。

名馬、名手の里の1400メートル戦。一斉にスタートした競走馬とジョッキーたち

 ■家族連れでも一日満喫できる競馬場へ

 21世紀に入って、経営難での廃止のピンチや一連の不祥事でのレース休止などいろいろとあった笠松競馬。馬券販売は浮き沈みもあるが、地方競馬はここ10年余り、ネットでの馬券販売が好調でⅤ字回復を続けている。笠松では、競馬開催の本来の目的であり、地方財政に寄与して社会貢献を果たすため、構成団体(県と2町)への収益配分(年5700万円規模)が4年前から復活した。ただ国際情勢や経済状況の不安定さなどもあって「右肩上がりはいつまでも続かない」と多くのファンらも懸念しており、さらに10年後の姿は不透明である。バブル経済崩壊のように経済情勢が激変し、競馬など公営ギャンブルを取り巻く環境に逆風が吹く可能性もある。

 再整備のための事業費100億円規模を確保するためには、ファンの皆さんにより多くの馬券を購入していただき、環境整備基金を積み増していくことが必要になる。放馬対策の安全確保の面では、円城寺厩舎の薬師寺厩舎への移転・集約が急ピッチで進行中。あとは老朽化したスタンドをどうリニューアルし、オグリキャップや昭和レトロ感をどう生かしていくのか。

 オグリキャップの聖地である笠松競馬場の将来像は、全国の競馬ファン、ウマ娘ファンも注目している。レースをより快適に観戦でき、昔ながらのグルメ街やミニ公園で家族連れでも一日満喫できる競馬場へとリニューアルされることを期待したい。


 ☆ファンの声を募集

 競馬コラム「オグリの里」への感想や要望などをお寄せください。  騎手や競走馬への応援の声などもお願いします。コラムで紹介していきます。
 (筆者・ハヤヒデ)電子メール ogurinosato38hayahide@gmail.com までお願いします。
 
 ☆最新刊「オグリの里4挑戦編」も好評発売中

 「1聖地編」「2新風編」「3熱狂編」に続く第4弾「挑戦編」では、笠松の人馬の全国、中央、海外への挑戦を追った。巻頭で「シンデレラグレイ賞でウマ娘ファン感激」、続いて「地方馬の中央初Vは、笠松の馬だった」を特集。

 林秀行(ハヤヒデ)著、A5判カラー、196ページ、1500円(税込み)。岐阜新聞社発行。ふらっと笠松(名鉄笠松駅)、ホース・ファクトリー(ネットショップ)、酒の浪漫亭(同)、岐阜市内・近郊の書店、岐阜新聞社出版室などで発売。岐阜県笠松町のふるさと納税・返礼品にも。