誰もが知っている岐阜市の金華山。では、その住所は? 意外と知られていないのではないでしょうか。

 山域の捉え方で異なりますが、「岐阜県の地名」(平凡社)、「角川日本地名大辞典」(角川書店)ではそれぞれ30以上もの大字(あざ)が紹介されています。米廩谷洞もその一つで、長良川沿いの鏡岩水源地の南側です。他にも、水風呂谷や鷹巣(たかのす)裡水谷口(うらみずたにぐち)、達目(だちぼく)洞などユニークな地名や難読地もあります。ちなみに岐阜城の所在地は「天守閣」です。

 これらの地名は、いつついたのでしょうか。「岐阜県の地名」には「1873(明治6)年から陸軍省の管轄下に置かれ、明治22年から皇室料林となり、1947(昭和22)年以降は国有林として現在に至る」としか書いていません。市教育委員会が2009年にまとめた調査報告書には、17世紀後半ごろに多くの地名がついたとの傾向が紹介されています。

【答え】こめくらたにぼら