岐阜県土岐市を流れる土岐川支流の妻木川・下石川流域の丘陵地にあります。東海環状自動車道の土岐南・多治見インターチェンジが近くにあります。

 土岐郡地誌に下石町は「本町窯業發展(はってん)の根本的因子をなしてゐ(い)る」と書かれているほど、製陶業にとって重要な地域です。長い歴史があり、1615~24年の元和(げんな)の時代に加藤庄三郎氏家がこの地に移り住み、製陶業を始めたと伝わっています。陶土を多量に埋蔵していたため1800年代には陶器だけでなく磁器も作られるようになり、美濃焼生産の中心地となりました。現在も多くの製陶所が立地しています。

 由来は美濃国の守護・土岐氏一族の下石氏によるという説や、山地から運ばれた石が堆積する川の特徴を指しているとの説、「降ろす」から転じて荒れた崩壊性の斜面を指すとする説など、複数あるようです。

(『角川日本地名大辞典』などを参照)

【答え】おろし