パドックから返し馬に向かうハルオーブと塚本征吾騎手

 「3着」でも勝ったかのようにゴール前は大盛り上がり。4月末、ウマ娘シンデレラグレイ賞の熱気と興奮が冷めない笠松競馬場。コラボイベント&レースの翌日(30日)、元JRAのアイドルホース2頭の直接対決が実現。華麗な競演に熱烈なファンたちが大声援を送った。

 舞台はA5・B3組の1400メートル戦。笠松移籍初戦を迎えたハルオーブ(牡4歳、後藤佑耶厩舎)が3着。笠松で2勝目を狙った名古屋の白毛馬アオラキ(牡4歳、今津勝之厩舎)は5着。それぞれ馬券圏内、掲示板を確保してまずまずの走りを見せてくれた。1400メートル戦のゲート後方には「好きです!笠松競馬」の大きな看板もあるが、地方ダートが苦手なハルオーブも、脚抜きのいい軽い砂質に「好きです!笠松競馬のダートコース」と感じてくれたのでは。

笠松競馬1400メートル戦のスタート地点。後ろには「好きです!笠松競馬」の看板も

 前日の8000人超えには驚かされたが、この日も通常の2倍の1300人以上が来場。注目した6R、パドック前のラチ沿いには2番・アオラキ、7番・ハルオーブを応援する若者ら大勢のファンがびっしりと並んだ。笠松生え抜きではスター性のある強い馬が見当たらず。JRAや園田から東海公営転入の人気馬が集客アップにも貢献し、笠松競馬場を全国にアピールしてくれている。

パドックからコースに出た瞬間のアオラキ。重馬場での砂の感触に頭をひねっていたのか

 ■アオラキ、ファンサービス満点

 出走馬のパドック周回が進み、装鞍所から騎手バスが発車し、到着を待つ各馬。乗り役がスタンドに向かって一礼し騎乗すると一気にヒートアップ。すぐに本馬場に出て返し馬に向かうと「お目当ての馬を撮ろう」とカメラやスマホを手にしたファンの撮影タイムは、よりにぎやかになった。笠松で初対面した人気馬2頭に熱視線が送られ、華やいだムードに包まれた。

 ゴールドシップ産駒で注目のアオラキは、入れ込むこともなく落ち着いた様子でこの日もファンサービス満点。グネグネと首をひねりながら本馬場入り。外ラチ沿いから4コーナー方面へゆっくりと向かった後、反転するとスタンド前を疾走。スタンド側に顔を向けたりと愛らしいしぐさでファンを楽しませた。一方のハルオーブもゆったりとした歩きでパドックを出ると、4コーナーから1コーナー方面へ軽快に駆け抜けていった。

ラチ沿いを返し馬に向かうアオラキ(2)とパドック内のハルオーブ(7)

 ■ハルオーブ、笠松ではいきなりA級

 JRAで未勝利だった同期のアイドルホース2頭の初対決。ハルオーブは芝コースでは2、3着が多い「善戦マン」だった。地方移籍後は門別、園田で6戦し、ダートで苦戦。9頭立てで8着はあったが、あとは2桁着順で、笠松の馬場でもダート適性を問われる一戦となった。兵庫ではC2クラスだったが、笠松では獲得賞金からいきなりA級馬に格付けされ、楽な相手関係ではなかった。

 重馬場となったが、レース前には晴れ間も見られ、8頭がゲートイン。塚本征吾騎手が騎乗したハルオーブは6番人気。陣営では「実績はかなり。地方の力のいる砂質に対応できていないが、笠松の馬場がフィットすれば」と期待。攻め馬では厩舎のルーキー・明星晴大騎手が追い切って、好仕上がりで笠松デビュー戦に挑んだ。

ラチ沿いからの熱い視線を浴びて、アオラキも顔を向けてファンサービス

 ■ハルオーブ、4コーナーで先頭に迫る勢い

 レースは逃げ馬が3~4コーナーで失速し、好位にいた2頭が1、2着。ハルオーブは中団やや後ろの6番手から徐々にポジションを上げ、4コーナーではインを突いて3番手から先頭に迫る勢い。

 一瞬「これは初勝利があるかも」とファンの期待が膨らんだが、最後の直線では前の2頭の伸び脚が鋭く、ハルオーブは伸び切れず。勝ったノアブラック(伊藤強一厩舎)から4馬身余り離されたが、3着に食い込む健闘を見せた。「はるお、頑張って~」の声援が届いたようで、塚本征吾騎手が好騎乗を見せた。1着は南関東4勝馬、2着も元中央2勝馬で、やはり相手関係は厳しかった。

最初の直線で先陣争いを繰り広げる8頭。ハルオーブ(7)が6番手、白毛のアオラキは最後方を追走

 ■アオラキはロングスパート不発

 一方「純白のアイドルホース」アオラキには笠松で初Vを飾ってくれた大畑雅章騎手が騎乗し4番人気。A級勝ちがあり、相性もいいコースで、前走・名古屋での11着から巻き返しなるか。陣営は「1400メートルは忙しい気がするが、地元よりはいい。外へ持ち出して2走前のように早めに動けるかどうか」と今回も砂をかぶらないようにホライゾネットを装着し、集中力をアップさせて2勝目を狙った。

 通算21戦目。いつものように出遅れ気味でスタートし最後方。勝ったレースのようなロングスパートは不発で、4コーナー大外を回って3頭をかわし、5着が精いっぱいだった。

 それにしても勝った笠松の馬にも室陽一朗騎手が騎乗(期間限定)。1着から5着まで全て名古屋のジョッキーが独占するとは。今年もリーディング快走の渡辺竜也騎手は2番人気に押し上げられたが7着。馬も騎手も名古屋勢上位が目立ってきており、笠松ファンの嘆きの声が多く聞かれるようになった。

笠松のダートをこなし、3着とまずまずの走りを見せたハルオーブ

 ■「いい脚を使ってくれた」「道中も付いていけたしメンバー次第」

 レース後、ハルオーブを管理している後藤佑耶調教師は「走りは悪くなかったし、いい脚を使ってくれた。相手関係は生易しくないが、どこかでチャンスがありそう」と手応えをつかんだ様子。

 騎乗した塚本征吾騎手も3着という結果に「最後の直線ではしっかり追っていっぱいになったが、一生懸命走ってくれた。出脚もそこそこあったし、斤量57キロを背負って勝ち馬(55キロ)より重かったが、道中も付いていけたし、よく頑張ってくれた。ダートも全く走らないわけじゃない。あとはメンバー次第ですね」と好感触。今年4年目の若手騎手は笠松リーディング4位の34勝を挙げており、成長著しい。

 ■女性ファン熱狂「勝利に等しいぐらい」「未来が見えた」

 この日はハルオーブの生産牧場(北海道・藤沢牧場)から、馬主の藤沢亮輔さんが笠松に来場。ライブ観戦で愛馬を応援した。ゴール前には女性ファンらも各地から駆け付けて熱い声援を送った。笠松では見たことがないような熱狂ぶりで、大盛り上がりだった女性応援団にも感想を聞いた。

 滋賀や大阪などからも駆け付け、ハルオーブの元一口馬主のファンの方もいて「地方に移籍してからは後ろの方でしたが、3着まで頑張れたので勝利に等しいぐらいうれしいです。『笠松で頑張れる』という未来が見えた」と大喜び。

ゴールを目指すハルオーブ。前の2頭からは4馬身余り離されたがよく追い上げた

 「ここ笠松のコースが合っているのでは。ダートはJRAでも1回走っているけど、 門別から園田へ行って厳しかったから、3着はうれしいですし、何か虹が見えた感じ」とホッと一安心。上位2頭に続くゴールは予想以上の好結果で、大騒ぎとなったのだ。

 ■「3着うれしい」生観戦の藤沢オーナー歓喜

 「北海道から朝イチで来ました」という藤沢オーナーも愛馬たちに声援を送った。3着という結果については 「素直にうれしかったです。ダートがすごく苦手だと言われていましたが、4コーナーでは『もしかして勝つんじゃないか』と思えるぐらいで来てくれた」と満足そう。「まだ太めで、もう少し絞って動きやすい体形になってくれば、チャンスがあるのでは。馬体重マイナス8で460キロ台でしたが、1分29秒台で走っており、あとは相手関係」と初勝利に期待を膨らませた。

 苦手だったダートだが「距離は1400でちょうど良さそうですね。外枠を引けて砂をかぶらずに行けて、何とか馬券圏内に入ってくれて良かったし、うれしいです。ファンもこんなにいっぱい集まってくれて、3着なのに勝ったみたいな喜び方でお祭り騒ぎでした」とうれしそう。

厩舎に戻ったハルオーブの健闘をたたえる藤沢亮輔オーナー(はるお君提供)

 ■「やる気にさせてくれた」塚本征吾騎手に感謝

 「体調的にもまだ本調子じゃなくて探り探りで 塚本征吾ジョッキーがよく乗ってくれた。若さでむしゃらに最後までやってくれるんで。ちょっと気持ちが切れそうになっていたハルオーブを、またやる気にさせてくれたのかも」 

 JRAでそこそこの成績だった馬は、笠松で2、3回走れば勝てる傾向にはある。アオラキも初戦5着から2戦目で初勝利を飾った。ハルオーブはA級で「クラスが上だからどうか」というオーナーさんだが、また来てもらえれば、ますます盛り上がる。「3着でこんなに。勝ったらすごいことになっちゃいそう。ダートでは2桁着順続きで、つらいのを見せられていたので」と復調気配に手応えをつかんでいた。

 ■もう一絞りして、最後も止まらずに

    笠松所属馬として待望の初勝利が期待されるハルオーブ。次走については「共有のオーナーがいるんですが、次はちょっと乗せてほしいジョッキーがいるそうで、宮下瞳騎手になるかも」とのことだ。オマタセシマシタの初勝利(笠松)では、斉藤慎二オーナーの代わりにお面をかぶって口取りにも参加された方で、宮下騎手は2勝目をプレゼントした「勝利の女神」でもある。「2キロ軽くなるし、スタートがうまいから1回お願いするかも」とのことだ。 

アイドルホース対決でにぎわったスタンド前。2周目のゴールを目指す各馬

 ハルオーブは、脚質的には中団からが多いが「デビューした頃は結構先行してたんですが、最後の方は差し馬のようになって2、3着が多かった」。この日も3着で「すごくうれしかったんですが 、また3着かという感覚はありますね。やっぱり勝ち切れないんだと。4コーナーの手応えなら本当にいくかと思ったが、450キロ台にもう一絞りして最後も止まらずにゴールを」と期待。オマタセシマシタの2勝目のように、次走は先行策が見られるかも。

 女性応援団と一緒に「3着、3着!」とポーズも決めてニッコリだったオーナー。「最終レース後には厩舎を訪れ、ハルオーブら所有馬を見せてもらいます」とのことで、愛馬たちとの再会を果たした。後藤佑耶厩舎とのつながりは「タイセイエクレールを預けたことから、ずっと入厩させてもらい、姉のサイレントシズカという馬もいました」。7Rでは生産馬のパステルモグモグも出走し、深沢杏花騎手騎乗で6着だった。

 ■「笠松競馬場のこの雰囲気いいですね、好きです」

 「笠松にはタイセイエクレールが笠松グランプリに出たときに1回来ました。競馬場のこの雰囲気いいですね 僕は好きです。小さい頃から古い道営の競馬場に連れていかれてたんで。それに比べればきれいですよ。天井が低い感じや通路とか、馬との距離が近いのもすごくいいです。きょうのアオラキとハルオーブの対決は奇跡的ですね」とのどかな笠松競馬場が気に入った様子。地元ファンたちも「3着に入って、笠松でやれそう」と今後もアイドルホースを応援していく構えだ。

ワカオライデン産駒の代表馬ライデンリーダーと安藤勝己騎手

 ■「育成時代のワカオライデンに乗っていた」

 ハルオーブは笠松時代に重賞6勝と活躍したワカオライデン(荒川友司厩舎)のひ孫でもある。藤沢さんによると「ハルオーブの母ハルダヨリ(母父ワカオライデン)の生産者で三村さんという方が、元々ワカオライデンに乗っていて、調教をつけていたそうです。自分で牧場を開いて好きなワカオライデンを多く種付けされた。その名残で笠松とハルオーブがつながった」とのことだ。

 1981年生まれのワカオライデンに乗っていたのは三村卓也さんだった。三村さんによると「ワカオライデンは北海道・吉田牧場の生産馬で、騎乗は1歳の育成の頃でした。中央の戸山為夫厩舎(ミホノブルボンなどで知られる)へ行くまで乗っていました」という。「吉田牧場生まれのテンポイントが好きで憧れた」と一族の血脈を継承してきた。生産馬ハルダヨリの子でもあり「(笠松で)ハルオーブには頑張ってもらいたいです」と期待を寄せていた。

 ■「笠松のサンデーサイレンス」、孫が大井でデビュー戦勝利

 ワカオライデンの父はロイヤルスキーで、母オキワカ。叔父には「流星の貴公子」テンポイントがいる血統。ワカオライデンは種牡馬入り後も大活躍。ライデンリーダーなど多くの重賞ウイナーが育ち「笠松のサンデーサイレンス」とも呼ばれ、地方競馬発展に大きく貢献。2007年に永眠、NARの特別表彰馬に選出された。

 驚くことにワカオライデンの孫世代がまだ活躍中だ。娘ハルワカの子のアヤサンダワキング(牡3歳、坂井英光厩舎)が5月13日、大井4Rでデビュー戦Vを飾った。554キロという巨漢馬だ。坂井英光調教師の実弟は笠松で活躍した坂井薫人元騎手(現在は大井競馬厩務員)で、息子はJRA所属の坂井瑠星騎手である。ワカオライデンの孫では、クラルージュが8勝(大井)、クラファイン(岩手)は9勝と現役で頑張っている。

笠松で初勝利を目指すハルオーブ

 ■笠松で初Ⅴ⇒目標は3勝⇒中央再転入へ

 JRA未勝利馬は、地方で2~3勝すれば中央復帰の道が開ける。その受け皿にもなっている笠松競馬のレベルは、地方競馬の中でも「最後方」で、勝利を挙げやすいとされている。JRA1勝クラスと笠松A3組が一緒に走る交流戦では、JRA勢が圧倒的に優位。ハルオーブはA組でも十分に戦えそうだ。

 順調なら月2回ほど使うとみられ、オーナーは「中央には戻したい。それが一番です。笠松ではもうちょっとやれそうな感じがします。重馬場で走りやすかったが、良馬場ならどうか。芝コースがある岩手へ行く可能性もあるが、ここで一つ勝ったらずっと笠松にいると思います。3着めっちゃ良かったし希望が見えました」と手応え十分だった。

 ■次走は5月24日、宮下瞳騎手で先行策も

 ハルオーブの次走は5月24日の予定で、9RのA4組1600メートル戦に挑む。クラスは上がって厳しくなるが、あの末脚ならいつか笠松で勝てるし、次で宮下騎手が騎乗すれば先行策があるかも。デビューして23戦目を迎えるが、オーナーも応援団も、初勝利での口取りが待ち遠しいことだろう。アオラキも同じレースに登録しており、アイドルホース再戦の可能性もある。

 ■明星晴大騎手初勝利セレモニー後、ヒロインカップ制覇

 ハルオーブが走った後のメイン3歳「ヒロインカップ」(クイーンカップトライアル)を制したのは17歳ルーキーの明星晴大騎手だった。ハルオーブを管理している後藤佑耶厩舎の所属騎手で、勝ったキテヤイヨジも自厩舎の期待馬。6番人気だったが、中団から鮮やかに1番人気・キスリングを差し切った。

明星晴大騎手(右から2人目)のデビュー初勝利を祝ったセレモニー

 負担重量3キロ減の恩恵はあったが、デビューした月に重賞トライアルを勝つとは頼もしい。背も高くて「大型新人」にふさわしい活躍ぶりだ。人気薄で勝つことが若手騎手にとっては、馬主・厩舎サイドの信頼を勝ち取る近道で、有力馬にも乗せてもらえるようにもなる。明星騎手はハルオーブにも最終追い切りで騎乗しており、よく動いていたという。
 
 明星騎手は4月18日に初勝利を飾り、場内でセレモニーも行われた。「うれしかったんですが、不細工な騎乗姿勢になって、もっと格好良く決めたかった。競馬は難しいスポーツだなと感じており『もっと周りを見なさい』と先輩からアドバイスも受けた」という。

 目標は「一日でも早く減量を取りたいです」と意欲。レース中、明星騎手の横断幕がスタンドに掲げられることもあり、セレモニーでは応援するファンが持つ幕に自筆でサイン。上位人気馬への騎乗はまだ少ないが、既に4勝を挙げており連対率2割超えと好ダッシュ。穴馬での意外性もあって、馬券作戦の上でも注目したい騎手の一人である。

 ヒロインカップには藤沢牧場の生産馬・イシズエ(後藤佑耶厩舎)も参戦。ベテランの向山牧騎手が騎乗して4着。10R・晩春特別にも生産馬のスズカサンサンが挑んだが、塚本征吾騎手とのコンビで2着だった。

 ■23日にオグリキャップ記念、1400メートル戦になり全国から強豪

 第33回オグリキャップ記念(SPⅠ)は5月23日、1400メートル戦で行われる。これまでは4月末に有馬記念と同じ2500メートル戦で、全国のスタミナ自慢が集結していたが日程も距離も様相一変。1着賞金も2000万円から2500万円に増額された。他地区からはスペシャルエックス(北海道)、オメガレインボー(浦和)、デュードヴァン(大井)、タイガーインディ(兵庫)、ヘルシャフト(高知)の強豪5頭が参戦予定。東海勢は笠松のタイセイドリーマー、スペシャルトーク、名古屋のセイルオンセイラー、キャットリングなどが迎え撃つ。


※「オグリの里2新風編」も好評発売中

 「1聖地編」に続く「2新風編」ではウマ娘ファンの熱狂ぶり、渡辺竜也騎手のヤングジョッキーズ・ファイナル進出、吹き荒れたライデン旋風など各時代の「新しい風」を追って、笠松競馬の歴史と魅力に迫った。オグリキャップの天皇賞・秋観戦記(1989年)などオグリ関連も満載。

 林秀行(ハヤヒデ)著、A5判カラー、206ページ、1500円。岐阜新聞社発行。笠松競馬場内・丸金食堂、ふらっと笠松(名鉄笠松駅)、ホース・ファクトリー、酒の浪漫亭、小栗孝一商店、愛馬会軽トラ市、岐阜市内・近郊の書店、岐阜新聞社出版室などで発売。

※ファンの声を募集

 競馬コラム「オグリの里」に対する感想や意見をお寄せください。投稿内容はファンの声として紹介していきます。(筆者・ハヤヒデ)電子メール h-hayashi@gifu-np.co.jp までお願いします。