―昨年を振り返って。
新NISAで個人投資が活気づいたのと同時に、法人でも運用に対する前向きなリアクションを実感する年となりました。生産コストが増大する今、一定の価格転嫁はできても、利益の確保には至らないというのが共通の課題です。キャッシュ・イズ・キング志向が強い岐阜で、営業外収益へ関心が高まっていると肌身で感じています。
―昨年、注力した取り組みは。
岐阜には企業体力が極めて高い中堅企業が多く、岐阜経済が高いポテンシャルを秘めていることは疑う余地がありません。高まる運用ニーズにお応えするのが、我々証券会社の本分です。「打ち手が分からない」という経営者の方の潜在ニーズを顕在化し、多様な解決策をご提案する動きが一段と加速しました。また、岐阜に本社を置く企業の東証スタンダード市場への上場を主幹事会社として支援でき、得がたい経験となりました。
―顧客本位のための企業努力とは。
金融市場規模の大きい岐阜で選ばれるためには、コンサルティング品質がカギとなります。当社では「お客さまの資産価値最大化」を基本方針に掲げ、不動産や保険などを含む総資産コンサルティングに向けたナレッジ研修を数多く実施しました。岐阜支店でも、自ら率先してFPの最高峰と言われるCFP取得に挑むなど、コンサルティング力の磨き上げに一層注力しています。
―2025年の見通しと抱負を。
トランプ政権の誕生、日銀の利上げ見通しの影響を受け、経済の不確実性が高まると考えます。タイミングに応じた投資行動や資産防衛のため、プロのコンサルティングが必要とされる局面が増えるのではないでしょうか。とはいえ、当社のやるべきことは変わらず、環境変化に応じた最適なコンサルティングをご提供していきます。顧客本位というブレない取り組みで、岐阜の経済発展に寄与してまいります。
