-昨年を振り返って。
プライシング(価格戦略)の重要性が高まっています。原材料価格の上昇に円安が加わり、利益が出ていないのに賃上げが必要な状況です。大企業が年に複数回の価格改定を行う一方、中小零細企業は1回も行っていない企業が少なくありません。当事務所のお客さまで経営が上向いているのは、自社の製品価値を正確に把握し、しっかりと値決めに向き合ったところです。
-注力しているサービスは。
そんな私の思いを力説したのがプライシングセミナーです。お客さまの赤字克服・利益倍増のため、経営支援に当たっています。具体的な販売計画を立て、値上げの必要性を実感してもらいます。このほかに経営計画実施作成セミナーや経営者大学校といった経営者が実践的に学ぶ場を設け、値決めをサポートしています。一歩踏み込んだコンサルティングが特長です。知行合一の精神に基づいて、知識を得たら行動に移す姿勢が非常に大事です。
-不透明な世の中を乗り切るには。
時代をよく見て、論理的、科学的に判断して手を打つべきではないでしょうか。もちろん財務体質の強化、自己資本比率の向上、さらに品質向上が必要です。高品質な商品を求める層を相手にした商売もポイントになります。
-新しい取り組みはありますか。
経営学者ピーター・ドラッカーをテーマにした新しいセミナーを計画しています。経営者にとってドラッカーやランチェスター経営は必修です。私にとっても挑戦です。熱心な経営者が多く集まってくれるといいです。
-最後に今年の抱負を。
2026年9月に創業50年を迎えるのに合わせて、中小零細企業のバイブル的な本を出す予定にしています。一般的なビジネス書には出ていない内容にします。私にとって人生の最終章に入りました。私自身の生涯の経験をこの本に込めたいと思います。
