―昨年を振り返って。

 まずは、東京における再生建築当社第1号案件である練馬プロジェクトを無事に竣工(しゅんこう)することができました。

 また、おかげさまでリファイニング建築で再生した大垣支店がグッドデザイン賞と日事連優秀賞を受賞しました。2005年から取り組んできた再生建築(リファイニング建築)はSDGsやESGの流れにも合致しており、この取り組みがようやく花開いてきた感があります。再生建築は経験値が重要であり「再生建築は内藤建設㈱!」といわれるように取り組んでいきたいと思います。

 ―新社屋(建設Dr.ラボ)建築に向けて。

 岐阜市にある本社屋も築50年以上経ち、BCPの観点からも建て直しが急務です。

 新社屋のコンセプトを建設Dr.を育成し、集うラボラトリー(研究所)として位置づけ建築に着手いたします。

 先般、大垣支店再生のプロセスで驚いたことは、50年以上も前に先達が建てた鉄筋コンクリートが、あと100年持つと第三者機関に診断されたことでした。残念ながらこの本社屋は再生に適さないため、今年、取り壊し(現在、仮設事務所へ転居中)、新築いたしますが、将来50年たった時に「先輩方は良い建物をつくったな!」と言われるような新社屋にしたいと思っております。

 ―今年の抱負は。

 今年のスローガンは「目標、熱意、チームワーク!何のため?なぜ?を理解・共有し、全体最適の考え方で取り組もう!」としました。

 一昨年、県内ゼネコンとして初のDX認定を取得し、DXに取り組んでおりますが、何のため?なぜ?を繰り返しながら生産性の向上に努めてまいります。