―昨年はどんな年でしたか。

 令和5年度税制改正大綱によって、昨年度から相続税と贈与税の一体化に向けた改正内容が適用されました。それに伴い、お客さまは細やかな情報提供による不安解消やスムーズな対応へのサポートに尽力。さらに、金融機関などから依頼を受け、さまざまなセミナーで啓発に努めた1年でした。

 ―「ぎふ相続サポートセンター」について。

 当所は、資産税や相続税申告業務に特化し、お客さま一人一人に寄り添って適切な対策をオーダーメイドで提案してきました。さまざまな取り組みにより私が代表就任以降の相続税申告案件は2倍以上に増加しています。ぎふ相続サポートセンターの開設以来、4300件を超えるご相談に対応してきた経験とノウハウを生かして、お客さまの大切な財産を守っていきます。

 ―大切にしていることは。

 相続で最も大切なことは、ご家族が残した財産を円滑に受け継ぐことです。そのため、お客さまの財産状況や家族関係を丁寧にヒアリングし、家族の思いを大切にしながら、税の軽減や適切な制度活用などを提案することを心がけています。また、中小企業の税務顧問も数多く行っているので、個人と会社双方の資産をトータルで考え、ワンストップでサポートできる点も強みだと考えています。

 ―2025年の抱負を。

 相談案件の増加に伴い、より質の高いサービスを提供し、さらなるニーズに応えるため、人員拡大や効率的な分業化に向けた専門部署の開設など、所内の体制構築に取り組んでいきます。同時に、専門的なノウハウを持つ他の士業や金融機関、同業者との連携も強化し、それぞれの強みを生かした協働によって最適な提案を行っていきます。これからも100周年に向けてより一層の努力を重ね、持続的な成長を目指してまいります。