-2024年8月期を振り返って。
物価上昇によって、お客さまの財布のひもが固くなるのは想定通りでしたが、想定になかったのは著しい暖冬と長い夏です。今期に入っても秋冬物の出だしに影響がありました。賃上げが進んでいますが、日常生活で可処分所得が増えたと実感できるまでは時間がかかるでしょう。消費動向はこの傾向が2、3年続くと思っています。
-成長市場への投資は積極的です。
EC(電子商取引)事業が順調に伸びている中、拡張移転したEC専用物流センター(相模原市)の稼働が始まりました。さらにリユース事業を立ち上げ、全店に買い取りカウンターを設置しました。認知度を高め、まずは買い取り数量を増やしていきます。
-プライベートブランド(PB)の商品戦略は。
昨年10月、ライフスタイル系のPB商品「SPGY」を投入しました。ライフスタイル、フィットネス、アウトドア、ゴルフと各カテゴリーにおいては、他社と差別化したPB商品がある程度そろったので、さらにブラッシュアップを進めていきます。世の中のニーズに合わせる意味では、20年以上前から展開するPB商品「VISION QUEST」を中心に価格競争力のある商品に厚みを出していきます。
-店舗づくりで注力するのは。
お客さまの選択肢の幅を広げ、来店するたびに新しい発見がある売り場づくりを目指しています。お客さまのニーズに合った品揃えを強化したり、より良い商品を自社開発することで、多様性を売り場にもたらすことに向こう2、3年は集中してやっていきます。
-最後に今年の抱負を。
当社は、お客さまに来ていただいてはじめて成り立つビジネスです。多くの来店をいただくことが店舗の活性化と、スタッフの生き生きとした接客につながります。多くのお客さまでにぎわう時間を増やす25年にしたいです。
