―医師にとって大切なことは。
父が開院してから32年、私が院長になって10年。患者さんの話をきちんと聞くことが父の代からの一貫した理念です。患者さんは病気や検査に不安を抱えていらっしゃいます。診断には自覚症状などの情報が欠かせません。しっかりとしたコミュニケーションが必要です。当院は地域のかかりつけ医であり、また内視鏡(胃・大腸)の専門病院として年間1600件以上の検査・治療を行っています。多くのがんや自己免疫性の炎症疾患の診断には内視鏡検査が欠かせません。当院はストレスによる機能性消化管障害も患者さんに寄り添う聞く力と、最新の内視鏡検査機器により診断可能な環境が整っています。患者さんにとって気軽に相談できる病院でありたいと思います。
―人間力と先進技術のバランスは。
今年は内視鏡に続きAI診断ができるレントゲン画像診断機器を導入します。より精度の高い診断ができると期待しています。当院の魅力は急性期中核病院とのスピーディーな連携です。スピードと最先端の高度医療が重視される急性期疾患や、時間をかけ病気と向き合う慢性疾患も、当院と中核病院双方が適切に補い合える環境が整っております。手術や治療を控えて不安を感じて相談に来られる方も、詳しく説明をすることで安心して治療に望むことができます。医師の人間力、医療技術設備力、連携力を兼ね備えた「かかりつけ医」が必要な現代の医療において、当院がお役にたてればと考えています。
-健康を守るためのアドバイスを。
2人に1人が、がんになる時代です。早期であれば、がんは治せます。検診による早期発見・治療が重要で、定期的に検診を受けていただくことを切に願います。生活習慣病やがんの健康管理に関する若い頃からの意識付けや教育が重要です。健康の大切さを家族みんなで身につけ、どうか、ご家族で健康チェックを習慣にしてください。
