―昨年の振り返りを。
当社は、県内の店舗展開に重点を置くドミナント戦略を進めてきました。昨年はそれに向けて行ってきた店舗のスクラップ&ビルドが、集大成を迎えた年になったと思います。まず県外店舗を戦略的にクローズし、県内出店を進めたことで、全店県内化が実現。さらに昨年6月には、高山エリア唯一のショップだった「ソフトバンク高山」が当社グループの運営となり、販売店舗のネットワークも広がりました。
―特に注力してきたことは。
当社は長年、携帯電話の2次代理店を展開してきましたが、7年前にグループ会社として株式会社A・Ⅰ・Cを設立し、通信事業者と直接契約を結ぶ1次代理店の店舗拡張に尽力してきました。昨年は、ソフトバンクショップをすべてA・I・Cに移行し、全店舗を1次代理店にすることができました。
―キャリアショップとして大切にしていることは。
近年、携帯電話の購入やサービスの変更などの手続きは、オンライン化・AI化が進んでいますが、そうした仕組みに不慣れな方がいるのも現状です。キャリアショップは、そうした方々に対して、対面で相談や手続きのサポートができる窓口であるべきだと考えています。今後も、地域で頼られる店舗づくりを目指していきます。
―今年の抱負をお願いします。
当社は2023年に創業30年を迎えましたが、ようやく創業当時から抱いてきた「地域に根ざした店舗展開」の体制が整ったと感じています。これを新たなスタートとし、ここから50年、そして100年と、末永く地域に愛される会社・店舗であるよう、より一層お客さまとの信頼構築に努めていきます。また、一時は停滞していた携帯電話代理店業界も、近年は回復の流れにあります。この流れに乗じて会社の成長を促し、社員にも還元していきたいと考えています。
