-昨年を振り返って。

 人材を強化し、業務拡大を図ってきました。昨年に続き、特許・意匠・商標の全分野で国内、海外共に過去最高売上を記録しました。また、知財業界の中心である米国と中国に注力してきました。その他、知財業界では先駆けて、経済産業省が定めるDX認定事業者に認定されました。

 -新たな取り組みも始まりました。

 近年はソフトウェアやAI(人工知能)、通信技術に関わる案件が伸長していますが、自動車分野では、メーカーが技術開発を加速させる自動運転や電動化を含む次世代技術「CASE(ケース)」をターゲットに体制を強化してきました。さらに、同分野でのコンサルティングも充実させています。

 -派遣業務に力を入れています。

 これまでに企業の知的財産部門へ特許技術者や事務担当者など経験豊富な人材を派遣してきました。そのようなニーズは確実に高まっており、今後も継続していきたいです。

 -QCサークルに実績も。

 RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)や生成AIを用いた改善活動を積極的に行っており、その研究も進めています。業務に合わせた独自のAIも自社開発し、成果が出ています。今後も仕事内容に合わせて最適なシステムも構築し、業務の効率化や支援につなげていきたいです。

 -働きやすさにも注力しています。

 県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業をはじめ、健康経営優良法人は4年連続で取得し、上位のネクストブライトを目指しています。

 -今年の抱負を。

 企業の重要機密を扱っている事業体として、「ISМS(情報セキュリティマネジメントシステム)」の取得に向けて活動しています。好調な業績に甘んじることなく、競争に勝ち続け、上質なサービスを提供できるようにまい進していきたいと考えています。