―昨年を振り返り。

 当社にとって飛躍の1年となりました。IPOを果たしたことで、全国的な知名度が一層高まり、お客さまとの信頼関係がさらに深まりました。この結果、多くの挑戦的なプロジェクトに取り組むことができました。

 具体的には、愛知県のジブリパーク新エリア「もののけの里」や高山市の「サンクチュアリーコート高山」、東京の商業施設「自由が丘デュアオーネ」など、地域の特色や環境に合わせたランドスケープデザインを施工しました。どのプロジェクトも自然との調和を追求し、満足していただける仕上がりとなったことに誇りを感じています。

 ―今年の事業展開と目標。

 現在、今年開催される「大阪・関西万博」の植栽工事に注力しており、万博のテーマである「未来社会の実験場」にふさわしい、持続可能で魅力的な緑化空間の創出を目指しています。

 海外事業では、中国・青島、カナダ・バンクーバーに続き、アメリカ・ニューヨークでもエンターテイメント施設の設計監理に携わっていく予定です。

 また、関東圏での大型開発事業が3カ所でスタートします。このため、人材採用を進め、東京支店の売り上げを2倍以上にする計画を立てています。

 一方、ガーデンエクステリア事業は、積水ハウスとの業務提携により、優良物件の受注が全国に広がってきています。関東では、業務提携先の埼玉県川口市の埼玉植物園にモデル庭園を開設して、お客さまの要望に応えていきます。

 ―今後の方針。

 地球温暖化や都市部の再開発で造園需要が高まる中、景観産業プラス環境保全の役割を果たす「環境創造企業」として貢献していきます。ブランド力を高めながら、当社の強みである「匠の職人型現場力」を全国に向けて推進します。「緑で人と未来をつなぐ」を理念に掲げる当社は、今年も社会の期待に応えるべく挑戦を続けていきます。