―昨年を振り返ると。
7月に長良川国際会議場で「献血運動推進全国大会」が開催され、本学の学生が表彰されました。県での開催は1976年以来2回目で、日本赤十字社名誉副総裁を務める秋篠宮妃紀子さまもご参列され、関係者約1500人が若年層の献血活動の促進を誓い合いました。献血可能な年代の人口が減少し、若い世代が献血に積極的に参加することが求められている状況下で、本学の学生の亀山友花さんが「看護師として献血の血液を患者に届ける仕事ができることを夢見ている」と語ったことを誇りに思います。
―医療職の育成については。
少子高齢化で日本は医療の変革の時代を迎えています。こうした社会変化のニーズに対応できるリーダー的な看護人材の育成と、多様性に応じる質の高い教育研究が求められています。本学の大学院修士課程では、このように変動する医療に対応して、高度な看護実践や看護管理、教育、研究を行える人材を育成します。キャリアアップを考えている人は、大学院で高度な看護実践力を身に付けてほしいです。
―保健師国家試験受験資格を大学院で取得できますね。
研究計画から論文作成、研究発表と順を追って学べる環境下で保健師を育成しています。また、医療機関でのインターンの経験から疑問に思ったことを予防的視点で探究することもサポートします。修士(看護学)学位と保健師国家試験受験資格を同時に得ることで、学部教育とはひと味違った充実感を得られるでしょう。
―最後に新年の抱負を。
2025年度は地域医療を担う人材の育成に注力し、地域の健康への課題に効果的に対応でき、現場で即戦力となれる専門職を育てます。また、地域のニーズに基づいた実践的な教育プログラムを提供し、医療、福祉、行政など多方面での連携を強化します。
