-昨年を振り返って。

 当社では自動車、バイク、トラックの発光ダイオード(LED)ランプの製造をメインで手掛けており、これまで国内を中心に販売してきました。しかし国内メーカーの車両供給が滞りがちであることなどから、現在は海外での販売を強化しています。昨年は欧米や東南アジアの各地において新たなビジネスパートナーと手を組むなどして販売チャネルを整備してきました。

 中でも米国経済の好調さは目を引くものがあります。またインドネシアも発展が目覚ましく、大きな可能性を秘めています。円安も利用しながら、国内の不振を海外でカバーさせることができた1年となりました。

 -海外戦略については。

 日本で売れているものを持って行くのではなく、現地に出向いてヒアリングを重ね、もちろん大衆車にも目を向け、現地の「こんなものがあったらいいな」を形にしています。

 例えば欧州ではトラックの引き合いが増えていることから、現地仕様の開発に着手、今年中に市場に投入できる見込みです。また、当社にはこれまでピックアップトラック用の商材はありませんでしたが、米国で数多く走っていることを受けて専用ランプを製品化、11月にラスベガスの展示会でお披露目したところ多くの引き合いがありました。ランプ以外にも、電気自動車(EV)が数多く走る米国に向けてエンジン音を出す装置を手掛けるなど、カスタム商材をトータルでコーディネートできるようにしています。

 -今年の抱負を。

 おかげさまで多くの国から声を掛けていただけるようになりありがたい限りです。国内市場の復活を願いながら、声を掛けていただいた先で主力ブランド「Valenti」は何ができるだろうかということを徹底的に考え、発展させていき、多くの方々に喜んでいただけるように邁進(まいしん)していきます。