オンラインで政治家のセクハラ被害について意見交換する太田佳祐さん(上)と本目さよさん

 政治家のキャリア支援に取り組む岐阜県垂井町のポリライオンは、若手女性議員団体ウーマンシフトと、200人の議員を対象にハラスメント被害について調査し、白書にまとめた。被害を受けた政治家は94%に上り、ポリライオン代表理事で同町議の太田佳祐さん(36)は「政治家へのハラスメント被害は実態が知られておらず、具体的な対策に乗り出す政党や議会は限られる。調査が、対策を講じるきっかけになれば」と話す。

 昨年8月11日~10月9日に、国会議員と地方議員200人を対象に調査。男性政治家の90%、女性政治家の98%がハラスメントを経験していた。有権者からは87%、同僚議員からは76%、行政職員からは63%が、それぞれ何らかの形でハラスメントを受けたとの回答があった。

 男女ともに被害に遭った時期は「現職任期中」が78・1%と最も多く、「新人の政治活動期間中」の44・1%を大幅に上回った。内容としては、投票を条件とした過度な要求や、暴言、悪口が目立ったほか、同僚議員による議員活動の妨害などのパワハラ、手を握られる、「女を使っている」と卑下されるといったセクハラもあった。

 調査報告会がオンラインで行われ、太田さんとウーマンシフト代表で東京都台東区議の本目さよさん(39)、現職議員や学生ら計約20人で意見を交わした。太田さんは「若い世代が活躍し続けられる政界であってほしい。各政党に相談窓口の設置などを働き掛けていきたい」、本目さんは「女性議員が増えれば、ハラスメントの共通認識が広がり、被害も減るはず。今後も政策実現ができる女性議員を増やす活動に取り組んでいく」と話した。