死亡しているのが見つかった男性方への臨場後に再訪して現金約3千万円を盗んだとして、窃盗などの罪に問われた警視庁蒲田署の元巡査部長小林元気被告(45)は30日、東京地裁の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は「立場を悪用した極めて悪質な犯行だ」として懲役2年6月を求刑、弁護側は寛大な判決を求め結審した。判決は6月24日。
検察側は冒頭陳述で、男性方に侵入した際、周辺住宅への聞き込みを理由に制服を着用していたとし「国民の期待を裏切る行為」と非難。発覚前に男性の知人を装って遺族に連絡し「男性から借りていたものを返す」と盗んだ現金の半分を渡していたことも明らかにした。