【ワシントン共同】米ニュースサイト、アクシオスは5日、イスラエルがトランプ米政権に対し、イラン核問題を巡る米イラン両政府の協議が失敗したと明確になるまでは、イラン核施設への攻撃を控えると伝達したと報じた。協議が続く間は推移を見守る方針を示した。イスラエル政府関係者の話としている。
トランプ大統領は5月下旬、イスラエルのネタニヤフ首相との電話会談で、イランとの核協議が続いているとして、イランへの攻撃を自制するよう伝達していた。
アクシオスによると、ネタニヤフ氏の腹心のデルメル戦略問題相や対外特務機関モサドのバルネア長官らが先週、ワシントンで米政権高官と会談。米政権が交渉を通じたイラン核問題の外交的解決の可能性をあきらめるまで、イスラエルが軍事攻撃で米国を出し抜くことはないと伝えた。
米政権は核協議で、イランや近隣国でつくる共同事業体が管理するウラン濃縮施設の建設を提案したと報じられている。施設建設中はイランに低濃縮のウラン製造を認め、完成後はイラン国内での濃縮活動を停止させる内容とされる。