斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委)委員長だった奥谷謙一県議を交流サイト(SNS)上で中傷し、事務所前で「出てこい奥谷」と演説したなどとして、県警は4日、名誉毀損や脅迫、威力業務妨害の疑いで政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。神戸地検は刑事責任を問うかどうか慎重に判断する。

 取材に応じた立花氏は「真実相当性が認められ、いずれの疑いも無罪だ」と容疑を否認し、X(旧ツイッター)に「ご安心ください」と投稿。斎藤氏は定例記者会見で「状況を承知していないのでコメントできない」と述べた。

 書類送検容疑は知事選告示日の昨年10月31日〜11月1日、告発文書を作成した元県西播磨県民局長の私的情報を奥谷氏が隠蔽しているとの趣旨の投稿をして名誉を傷つけ、同月3日には奥谷氏の事務所前で「出てこい奥谷」「あまり脅して自死されても困る」と演説し脅迫した疑い。

 奥谷氏は「引き続き推移を見守りたい」とのコメントを出した。