任天堂は5日、新型家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」を発売し、全国の家電量販店には事前の抽選販売に当選した人が一刻も早く手に入れようと早朝から列をつくった。8年3カ月ぶりの新型ゲーム機で、日本語のみに対応した国内モデルは4万9980円。2025年度は国内外で1500万台を販売する計画で、抽選には応募が殺到した。業績押し上げ効果にも注目が集まる。転売対策も課題。
ビックカメラ池袋本店(東京)で朝6時前から待機して一番に並んだ埼玉県の販売員高橋幸志さんは「プレーヤー同士で顔を見合わせて一緒にゲームできるのが魅力的。自宅に帰って遊びたい」と期待した。
スイッチ2は任天堂が17年3月に売り出した「ニンテンドースイッチ」の後継機。公式通販サイトでの第1回抽選には、国内で約220万人から応募があった。ボイスチャット機能やコントローラーのマウス操作の追加で遊びの幅を広げた。
初代スイッチは長年にわたって好調な売り上げを維持したが、販売台数は20年度の2883万台をピークに近年は減少傾向にある。