北海道警は5日、警察官が定住を希望する市町村を登録し、勤務先をその近隣に限定する「生活拠点人事制度」を導入すると発表した。エリア内での異動を可能とすることで「幸福を感じられる組織づくり」を目指す。来春の定期異動から適用する。道警によると、警察組織としては全国初の取り組み。
札幌市と近郊の小樽市や江別市などを除く170市町村を登録できる。警部補以下の警察官約9千人が対象で、460人程度の利用を見込む。給与などの待遇面は変わらない。
現状では転勤の範囲は広大な北海道全体にわたっており、家族との別離を迫られるなどの課題があった。
道警警務課は「士気高く仕事に取り組める」とコメントした。