サウジアラビア西部メッカ郊外のアラファト山で祈りをささげる巡礼者ら=5日(AP=共同)

 【カイロ共同】イスラム教最大の聖地、サウジアラビア西部メッカへの大巡礼(ハッジ)が5日、最高潮を迎えた。サウジ当局によると、世界各地からの巡礼者は150万人を超え、最高気温40度以上の猛暑の中、祈りをささげた。

 ハッジは礼拝や断食などと並ぶイスラム教徒の五つの義務「五行」の一つ。財力と体力のある人は生涯に一度行うことが求められる。預言者ムハンマドが最後の説教をしたとされるメッカ郊外のアラファト山や周辺は巡礼者で埋め尽くされた。

 最高気温が50度を超えた昨年のハッジでは約1300人が死亡した。