【ワシントン、東京共同】トランプ米政権は5日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画を巡り、調整を続けた。ラトニック商務長官は同日の議会下院委員会の公聴会で「米国を確実に守る方法を議論している」と述べ、詰めの調整が残っていることを示唆した。バイデン前政権が禁止命令で求めていた買収計画を放棄する期限が18日に迫り、トランプ大統領が同日までに判断するとの見方が出ている。
日鉄と米政権は5日、禁止命令を出した米政府を相手取って日鉄などが起こした訴訟について、同日までの停止期間を8日間延長するよう裁判所に申請した。「(買収を巡る)協議が現在も続いている」と理由を示した。