不漁のスルメイカの初競りが延期されていた北海道函館市で9日、約300キロが水揚げされた。同日の市水産物地方卸売市場の初競りでは、水揚げ直後の「いけすイカ」がこの日最高値の1キロ8300円で取引された。昨年の初水揚げは約200キロ、一昨年は約1トンで、記録的不漁が続くが、市場担当者は競りを終え「とりあえず一息」と話した。
函館近海の小型漁船によるスルメイカ漁は1日に解禁。11隻が出たが数匹しか取れず、1965年の市場開設以来初めて初競りが延期となっていた。
近年は記録的不漁が続き、同市場での冷凍を除く取扱量は2008年度の8928トンをピークに減少、24年度は400トンだった。