沖縄県で昨年5月、20代女性に性的暴行をしようと首を絞め負傷させたとして、不同意性交致傷罪に問われた在沖縄米海兵隊の上等兵ジャメル・クレイトン被告(22)の裁判員裁判が那覇地裁(小畑和彦裁判長)であり、検察側は9日、懲役10年を求刑した。被告側はわいせつ行為の意図や暴行の事実を否定し、無罪を訴えている。判決は24日。

 現場とされる女性の交際相手宅まで米兵が同行したことを、女性が同意したかどうかが争点の一つ。検察側は論告で、被告の供述は「場当たり的な弁解に終始し一貫性がない」と指摘し、法医学者の証言からも「生命を奪いかねない極めて危険な態様だ」と述べた。