20日、イランからアゼルバイジャンの首都バクーに到着し、バスから降りる邦人ら(共同)

 【バクー共同】「やっと一安心」「長かった」。イスラエルとの交戦が激化するイランの首都テヘランから日本政府のバスで退避した在留邦人らが20日未明、隣国アゼルバイジャンの首都バクーに到着した。国外へ逃げようとする人々が詰めかける国境検問所で立ち往生するなど約20時間かけて移動。バスを降りた家族連れや夫婦は安堵の表情を浮かべた。

 邦人らは19日朝、最低限の荷物を持ってテヘランの日本大使館でバス2台に分乗し、アゼルバイジャンとの国境に向かった。国境で出国手続きが進まず、耐えられずにぐずる子どももいたという。

 13日のイスラエルによるイラン先制攻撃後、両国の応酬は激しさを増した。