1945年の広島、長崎への原爆投下時に母親の胎内で強力な放射線を浴び、脳や体に障害がある「原爆小頭症」の被爆者と家族らでつくる「きのこ会」が28日、広島市内で誕生会を開き、小頭症の当事者が79歳を迎えたことを祝った。
誕生会にはオンラインも含め当事者5人と、家族や支援者ら約50人が参加。冒頭、今年1月に亡くなった当事者の一人である岸君江さんをしのび、黙とうをささげた。
当事者はケーキのろうそくの火を吹き消した後、同会が6月に発足60年となったことを受け、会から表彰状が授与された。当事者は描いた絵を披露するなどし、近況を報告。「また会いましょうね」と声をかけあった。