ガザ北部ガザ市で、支援食料を受け取るパレスチナの人々=6月26日(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】国連のドゥジャリク事務総長報道官は3日、イスラエル軍が攻勢を強めるパレスチナ自治区ガザの約15%に相当する地域(約55平方キロ)に、避難民ら200万人以上が密集し、食料や燃料も不足した劣悪な環境に置かれていると危機感を示した。

 ガザで戦闘に巻き込まれる支援関係者の死者も増加しており、2023年10月の戦闘開始後、計479人が死亡した。

 ガザの約15%は、ニューヨーク中心部のマンハッタンや、東京の山手線内側に相当する広さ。ドゥジャリク氏によると、度重なる爆撃で多くの建物が崩壊し、電気や水道などのインフラ設備もほぼない状態だ。