充電中のモバイルバッテリーが出火する様子(NITE提供)

 旅客機内に持ち込まれたモバイルバッテリーの発火事故が相次いだことを受け、国土交通省は8日、座席上の荷物棚に入れず、充電する場合は常に状態が確認できる手元などに置くよう協力要請を始めた。航空各社が各地の空港で乗客に呼びかけた。

 羽田空港の搭乗口では全日空グループの地上職員が乗客に対し「上の棚に入れないように」と声をかけていた。担当者は「安全のため理解と協力を求めたい」と話した。

 国交省によると、モバイルバッテリーで主に使われるリチウムイオン電池は、衝撃や劣化で発火や発煙の恐れがある。機内預け入れの荷物に入れるのを禁じ、手荷物として持ち込む場合は個数や容量に制限を設けている。