8日、馬車に乗るチャールズ英国王(左)とフランスのマクロン大統領=ロンドン郊外ウィンザー(ロイター=共同)
 夕食会でスピーチするフランスのマクロン大統領=8日、ロンドン郊外のウィンザー城(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】フランスのマクロン大統領は8日、チャールズ英国王の招待で英国を国賓として訪問し、議会で演説した。権威主義的な傾向を強める中国やロシア、トランプ米政権を念頭に、英仏は「第2次大戦後の国際秩序を協力して守っていかなければならない」と訴えた。

 フランス大統領の国賓訪問は2008年のサルコジ大統領以来で、20年の英国の欧州連合(EU)離脱以降、初の欧州首脳の国賓訪問。欧州軽視のトランプ政権発足を受け、欧州の主要国で核兵器保有国、国連安全保障理事会常任理事国でもある両国が、欧州の価値や安全保障を共に主導して守る意思を強調した。