【イスタンブール、キーウ、モスクワ共同】ウクライナとロシアの代表団は23日、トルコ・イスタンブールで直接交渉し、ウクライナは8月末までの首脳会談を提案した。ロシアは和平条件の詳細な検討が先決だとして難色を示した。ウクライナが無条件で完全な停戦を求めたのに対し、ロシアは24〜48時間の短期停戦を提案。接触継続では合意したが、停戦で実質的な進展はなかった。
ロシア代表団を率いたメジンスキー大統領補佐官は交渉終了後に記者会見し、首脳会談は「(対立に)終止符を打ち、(和平合意に)署名する場であるべきだ」と強調。両国の立場の隔たりは大きく、現時点では時期尚早との考えを示した。
ロシア側は政治・人道・軍事問題に関する三つのオンライン作業部会の設置を提案した。短期停戦は前線の負傷者や遺体を収容する目的だと説明。少なくとも1200人ずつの捕虜交換で合意したと述べた。3千人のウクライナ兵の遺体引き渡しも持ちかけたという。