NTTの島田明社長は6日、固定電話に使われている銅の回線(メタル回線)を2035年までに撤去する方針を示した。老朽化が進んで維持負担が重くなっており、光回線や携帯電話網を使った固定電話へ段階的に移行する。具体的なスケジュールを9月下旬に示すとして「都市部から進めていく」と述べた。東京都内で開いた決算会見で説明した。
NTTは以前からメタル回線の撤去方針を示していた。利用者は固定電話を引き続き使えるが、メタル回線を使っている利用者は他回線への切り替えが必要になる。島田氏は「いろいろな意見があると思うので、要望を聞きながら適切な代替サービスへの移行をお願いする」と述べた。